木のはなし

木のはなし

快適な家づくりに欠かせないのが、「しおたの家」の代名詞でもある「」という材料です。

そもそも木には、地上に根を張る植物としての木と、その木を建築材料とした木材の意味があります。ここでは植物としての木の長所を引き継いだ、木材についてお話します。


■木材のメリット

①軽い
水1.00を基準とした場合、木の比重はマツ・スギともに約半分です。
これに比べて、コンクリートは2.30、鉄は7.21もあります。
木の家は鉄筋コンクリートの家よりも建物そのものが軽いので、基礎地盤を補強する負担が減ります

 

 

 

②強度バランス
木材は「曲げ」「圧縮」「引っ張り」全ての強度が優れています
鉄やコンクリートは頑丈なイメージですが、建築材料に求められる強度バランスの面で比較すると、木材が群を抜いています。

 

③意外と火に強い
木材は熱を伝えにくいため、仮に燃えても鉄やアルミニウムと比べると、強度は緩やかに低下します。
特にある程度の太さ・厚みのある木材は、燃え始めても表面が炭化して火が内部まで進行しないため、火災時の避難や消火活動にも有利です

※引用元: 鉄・アルミニウム・木材の加熱による強度の低下(「木と日本の住まい」日本住宅・木材技術センターより)

 

④耐久性
日本の古い寺院・仏閣は全て木造建築です。例えば1300年以上の歴史をもつ「法隆寺」。
地震の多い日本で現在も立派に維持されていることから、木材が非常に耐久性に優れた建築材料だということが分かります。

 

⑤断熱性
鉄やコンクリートに触ると冷たさを感じますが、木材に触れた時には温かみを感じます。
これは木が人間の熱を奪わないからです。木材の熱を伝えにくい性質(熱伝導率の低さ)によるもので、断熱性の高さを証明しています。

 

 

⑥調湿作用
室内の湿度が高くなると余分な湿気を吸収し、乾燥すると湿気を放出するのが木の調湿作用です。
湿度変化を緩和するこの機能は、結露・カビ防止に役立ち、健康にも良いとされています。
木材の調湿作用を活かした例として、正倉院の宝物を保存するスギ製の箱や、衣服の保管に最適な桐たんすなどが挙げられます。

 

⑦人に優しい
森林浴をすると清々しい気持ちになるのと同じで、木の家には人をリラックスさせる効果があります。
精神安定の他にも、血圧低下や脈拍の乱れを整える効果、防腐・殺菌効果、安眠効果などが発表されています。
情操教育に木のおもちゃが推奨されることや、木造の小学校で学ぶ児童が風邪を引きにくいことからも、木が人に優しい材料であることが分かります。

 

 

⑧加工しやすい
他の材料と比べると、容易に加工しやすい点も木材の長所です。
木造建築に使われる伝統的な継手・仕口などは、木ならではの特性を最大限に生かしたものです。

 

⑨再生可能な資源
森林から木を伐採し、木材として建築物などに使っても、再び苗木を植えて育てれば自然の力で木は再生産できます。
太陽エネルギーがある限り、木材は未来に残せる資源なのです。また、リサイクルしやすい点も木材の長所。
木造住宅の解体材や端材は、木質ボードや燃料チップなどに再利用されています。

⑩地球温暖化対策
光合成により成長した樹木には炭素が貯蔵されています。
その樹木が木材となった後も、燃やさない限り炭素は木の中に留まり、大気中に放出されることはありません。
つまり、木の家に住むことが、地球温暖化対策(大気中の二酸化炭素を減らすこと)につながるのです。
樹齢40年くらいの樹木は、もっとも元気に二酸化炭素を吸収しています。
戦後盛んに植林された木を伐採して活用することは、地球環境にとって良いことなのです。

 

■木材の弱点は防げる

木材にはたくさんのメリットがありますが、同時に割れやすい、ねじれやすい、反りやすい、腐朽しやすいなど自然素材ならではの弱点や、
白アリ被害に遭いやすいというデメリットを持っています。しかし上記の弱点に関しては、木の変形の方向を確認して製材すること、
しっかり乾燥させることで防げますし、白アリも事前対策(通風対策・湿気対策・防蟻材塗布など)や、定期的な点検で防止が可能です。

 

しおたの家」がよく使う国産材は、地元で伐採されたアカマツ、スギ、ヒノキなどです。
国産木材の利用推進は国の政策として施行されていますが、私の個人的な考えは、家に使う木材は国産・輸入材に関係なく「適材適所」で良いということです。
土台や梁などの構造材には輸入材でも国産材でも良いと考えています。柱だけは国産の檜を使っています。
また床には日本のスギやヒノキまたは輸入材の床板をというふうに、柔軟に木材を組み合わせて、予算に合う家づくりを提案するように心がけています。