家づくりのはなし


STORY of HOUSE BUILDING

断熱材の種類

投稿日:
2018年1月25日
性能

断熱材の種類

家づくりで重要になってくる部材が、天井・床・壁など建物の内と外の境界部分に施工される断熱材です。断熱材を入れることで、冬場は冷気の侵入を防げますし、室内の熱も外に逃げません。また夏場は暑さや熱気を遮断し、室内温度を一定に保ってくれます。

断熱材の種類はとても豊富で、グラスウールやセルロースファイバーなどが用いられます。
しっかり考えたいのが、断熱材の施工方法とその技術です。
まず断熱工法は大きく「外張断熱」と「充填断熱」とに分けられます。

外張断熱

断熱材を構造体の外側(外壁下地)に固定する方法。建物をすっぽりと包み込み、柱や梁も断熱材で覆うため、断熱性・気密性とともに優れています。
高度な施工技術が必要で、コストも割高になります。外壁材に重みがある場合などは、将来的に外壁脱落が生じるリスクがあります。

充填断熱

構造材(柱・梁・桁など)の間に断熱材を詰め込む工法。外張り断熱よりも低コストで、比較的簡単に施工出来ます。壁内の結露防止の為に、気流止めを施工したり、防湿シートを貼ったりという工事が必要になります。柱や梁など室内・屋外の両方に面する部分は熱橋(熱の通り道)となり、断熱性能が落ちる場合があります。

「しおたの家」の標準仕様ではコストのバランス、建物の高さ、建物の形によって対応のしやすさから、「充填断熱」を行っています。

2016年度のハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー優秀賞を取得したシリーズ「e-ne+3℃(いいねプラス3度)」の断熱性能が「しおたの家」の標準仕様となっています。

 

さらに充填断熱の施工が済んだ後、構造体の内側を最高性能の断熱材「ネオマフォーム」という断熱材で覆う「内張断熱」を行うシリーズもあります。「充填断熱+内張断熱」のW効果で、断熱性能はよりアップします。

2017年のハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー優秀賞を取得したシリーズ「e-neG2(いいねジーツー)」がこの断熱仕様になります。

 

 

「しおたの家」では全ての住宅で、UA値を計算し、住宅の光熱費シュミレーションを行っております。

この結果を元に、どれだけ光熱費が削減出来るかを、より分かりやすくお客様に提示させていただいております。

 

著者プロフィール

著者: 塩田 崇(しおだ たかし) 一級建築士
塩田 崇(しおだ たかし) 一級建築士
1959年、広島県安芸高田市甲田町生まれ。
広島県立向原高等学校卒業後、広島市内の工務店、三次市内の建設会社を経て、33歳で父親の工務店を手伝い始める。
1995年「しおた工務店」設立。
以来、お客様の目線を大事に、長く心地良く暮らせる家を提案し続けている。
モットーは(ちょっと大げさですが・・・・)、県北の家をしおた工務店から変えていこう!!