明るく温もりある和風旅館のような上質感に満ちた家

《安芸高田市》

現在は広島市内在住のH様。実家の母屋が、築100年以上も経ち、戸の開閉もままならなくなるほど老朽化したので建て替えることに。設計と施工は、地元の気候風土を熟知し、長年地元に根ざしてきたしおた工務店に依頼。「壊してみないと分からない部分もあったし、ちょっとしたことでも迅速に対応してもらえるだろうと思ったので」とH様。
間取りは従来のものをベースにしながら、使っていなかった部屋をLDKに取り込んで家族がゆったりと過ごせる広い生活空間に。そしてキッチンからトイレ、浴室を一直線に配置してスムーズな動線を確保した。一番の特徴は、もともと縁側だった位置に配置した広い廊下。まるで和風旅館のような趣が印象的。「室内はできるだけ明るさが取り込めるように、寒さが厳しい冬は太陽の温もりを蓄えられるように」と、夏は涼しく冬は温かい廊下のタイルや、深い軒などパッシブハウスの要素を備えた家づくりを実践している。

外観は屋根のいぶし瓦と白壁に、木材でなくガルバリウムスパンドレルを組み合わせることで、クールな印象に。なかなか見られない組み合わせだが、設計側からの提案を生かしたという。
プランニングから完成まで、解体を含めて約2年がかかったが、イメージを的確に実現し、想像以上の仕上がりになったというH様。離れとの間の庭が望める浴室は快適そのもので、広い廊下と仏間の間に設けた小上がりに座って庭の眺めを楽しめるなど、くつろぎ感に満ちた家が完成し、大満足の様子。「年末年始をここで過ごしましたが、LDKはストーブ1台のみで十分暖かく過ごせました」とのこと。この家での将来の暮らしが待ちきれないようだ。