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還暦を迎えて
- 投稿日:
- 2020年1月29日
三次市のM様邸の建築に際して、広島県北部建設事務所に来ました。
土砂災害警戒地域での建設予定です。
土砂災害の危険があるので地域指定されていますので、建設にあたり色々と協議を重ねて検討しなければなりません。
最近は協議などで、どこの役所へ行っても丁寧に相談に乗ってもらえます。
それもそのはず、私よりもみんな年下です。
若い頃なら役所に言われるままだったでしょうが…。
今は色々と経験も重ね、役所の方の立場も分かりながら協議できる自分に気が付きました。
そこでこれを見つけました。吉舎町立八幡小学校 徳市分校の落成記念の文鎮です。
私がしおた工務店に帰ってくる前に、4年間勤務していた三次市の建設会社で最後に現場監督を務めた現場です。
1993年3月、なんと実に27年前。
公共建物やビルなど、木造住宅でない建築を、三次市で4年間つくり、それ以前の9年間は広島市内の工務店で勤務していました。
その後、会社を辞めて33歳で父親の作ったしおた工務店へと。「大工でないのなら帰ってくるな」と父親に言われ、自分で仕事を見つけ、自分でこなしてきました。
1993年…それまでのサラリーマンを辞めて独立した思い出のある年。そして私のとってとても大切な年です。
33歳といえば、ちょうど今の私の息子と同じ歳。
あの頃は、こうして今のような立場の自分で還暦を迎えるなんて、想像すらしていなかったです。
今、役所で協議しながら、この土地で建てることが無理なのかな、、、と考えながら、この文鎮を見つけて、33歳の時の自分が「お客様のために踏ん張れ!」と言ってくれているようです。
こうして還暦を迎え、ふと思ったわけですが。毎朝誰よりも早く事務所に出て、神棚に安全祈願をして、誰よりも遅く事務所から帰る、を続けて27年。
昔は元気だったなぁ。
還暦になって、今のお客様が20歳代、30歳代と息子の世代になり、若いアイデア、斬新な設計が出ないのも、ついて行けてないなぁと感じながらも、今でも「良い家を建てて、良い家を残したい」と常に考え、「良い家とは何なのか」を自問自答しています。
ややもすると、私より若いお客様に対して親目線で私の考えを押し付けているのかも…?
でもいつも「家は流行ではなく、10年、20年経ったら分かる」と信念を曲げず。
今日、見つけた文鎮が「まだまだ頑張れ!」と還暦になった自分を応援してくれたように感じました。
事務所に出るのが辛い朝も先代ニャンが事務所の前で待っているので、早く事務所を開けてやらねば!と。
※↓↓↓先代ニャン
今は、2代目グーに代わりましたが、相変わらずの猫好き、建築一筋40年の還暦社長の工務店は「良い家」をつくるためにまだまだ頑張ります!!
※2代目グー↓↓↓