- 塩田 崇(しおだ たかし) 一級建築士
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1959年、広島県安芸高田市甲田町生まれ。
広島県立向原高等学校卒業後、広島市内の工務店、三次市内の建設会社を経て、33歳で父親の工務店を手伝い始める。
1995年「しおた工務店」設立。
以来、お客様の目線を大事に、長く心地良く暮らせる家を提案し続けている。
モットーは(ちょっと大げさですが・・・・)、県北の家をしおた工務店から変えていこう!!
家づくりのはなし
STORY of HOUSE BUILDING
住宅の気密性能
- 投稿日:
- 2018年2月1日
気密性能とは
省エネ住宅で断熱材と同じくらい重要なのが気密性です。この気密性はC値(隙間相当面積)という数値で表されます。
■C値(c㎡/㎡)
C値とは、家の気密性(隙間の量)を示す指標です。家全体の隙間面積を延べ床面積で割ったもので、数値が小さいほど気密性が高いことになります。
建築基準法では、住宅の「計画換気(常時、必要な量の新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出するシステム)」が義務付けられていますが、この計画換気に大きく関わってくるのがC値です。C値が低ければ(住宅が高気密であれば)、計画換気はスムーズに行え、少ない換気量で効率的に空気の入れ替えができます。C値は最低でも1.0㎠/㎡以下が理想です。これを切らないと適切な計画換気は難しくなります。
家づくりは間取りや素材など目に見える部分を重要視しがちですが、同じくらい大事に考えていただきたいのが性能面です。性能面は目に見えません。
内部結露を防ぐ完璧な気密工事が出来ているか、断熱性・気密性が数値で保証されているか、などにも目を向けてみましょう。
具体的には施工会社さんの施工実績を見学するのはもちろん、担当者に「C値はどのぐらいですか?」「気密試験は行っていますか?」などと、少し専門的な質問を投げかけてみるものオススメです。